方位磁石とは、磁石の性質を利用して、東西南北を知るための道具です。昔、昭和3,40年代のころの小学生の水筒の蓋に磁石が付いていたのを懐かしく思い出される方も多いと思います。
その当時は磁石の付いた同じ形をしたものを、色が違うだけで男女とも持っていてその全てに磁石が付いていたのです。
現在は、簡単なものなら100円ショップで売っていますが、節分の豆まきの時など、その年の恵方の方角を調べるのに便利です。家の北側と思っていた方角が、ずれていることが多いので驚きます。
昔の人は山を目安にどっちが北で南かを見ていましたが、都会では遠くの山を見ることなど皆無なので、実際の北を知らないで暮らしている人も多いと思います。
そして、家を建てるにも昔はしっかり南側に向けて立てていましたが、現在は地形や土地の関係で必ずしも正確な南向きには建ててはいません。
今現在住んでいるところでさえ東西何北がわかりにくいのですから、アウトドアで知らない土地に出かけてはさらにわかりにくくなりますから、方位磁石を持っていると便利ですし面白いですよ。
本格的な登山となると必須の磁石です。ましてや道に迷った時などは方位磁石がないと自分の進む方向がわからなくなり、命取にもなりかねません。
登山の時などはシルバーコンパスがおススメです。シルバとは森の英語で、オリエンテーリングにも使われています。
スポーツ店や通販でも方位磁石が売られていますが、2,3千円からあり、高い物では1万円以上するものもありますので、使う用途に合わせてお選びください。